ネタバレがあるので格納。
ストーリー:
ジュラル星人は、海底油田を爆破しようとするが、研に阻止されるというものです。
第47話「ジュラルの大逆襲」のような本格攻撃を除くと、久しぶりにまともなテロ攻撃のような気がします。
冒頭の馴レーションによると、「未来では石油その他の資源がもっと不足してきて、そこで、海の底に眠っている石油を取るように考え出したんDA☆。専門的なことはともかく」「海底工場で石油を作ると、このタンクに貯蔵しておいて、原子力潜水輸送船で沿岸工場に運んでゆくんDA☆。」とのことで、やたら原子力が出てくるシリーズだと思ってたら、石油が不足しているんじゃちかたないね。
この海底油田で働いているのは全てロボットで、人間がこれに地上から指示をしているとのことです。
第28話「宇宙ロケットZ9号」でも描かれていましたが、製作者は、労働はロボットが行い、人間は指示をするだけ、という未来像を描いていたようです。
きっと、100年後のニコマスPも、動画編集はロボットにやらせ、「そこ抜いて」「ふぁい」とか「光らせて」「ふぁい」などの指示を背後から出すだけ、という製作スタイルに変容しているかもしれません(「ふぁい」はロボットの返事)。
結局、うまく感覚が伝わらず、ロボットのマニピュレーターを後ろからつかんで、二人羽織のような状態で編集作業をすることになってしまうかも知れませんが。
それはともかく、研は海底油田に招かれ、「局長」と呼ばれる男性から、警備隊ロボット50人のうち15人が消えている事情を告げられ、調査を依頼されます。
研は早速、スカイロッドで海中パトロールに出かけますが、ここで初めて、この乗り物が空や宇宙を飛行するのみならず、海中も航行可能な乗り物である事実が明らかにされます。
このシリーズは、ヒーローものにありがちな、宇宙の乗り物、空の乗り物、地中の乗り物、海の乗り物といったように、それぞれ特化した乗り物を活躍させて盛り上げようなどとは一切考えていないようです。まあ、面倒だったのかも知れませんが。
その頃、ジュラル星人たちは海底の岩陰にすっぽりはまった状態で高笑いしています。
↓こんな感じ

そして、「いいか。このタンクを一個爆破させるだけで、後は連続して大爆破が起こる。」
「海底油田の破壊で、沿岸の工場や家もめちゃくちゃになるはずだ。」
「たくさんの人間が死んで、魔王様も喜ぶだろう。」
などと言っておりますが、ここで、彼らが生身の状態で海底におり、しかも当たり前のようにヨタ話をしていることに驚かされます。
地球人でも生身では生活できない海底という過酷な環境に、あっさり順応しているとは、何という適応力でしょうか。
しかも、泳ぐ姿などはイカやタコなどの水棲生物を彷彿とさせ、まるで種の起源の頃から地球の海中で棲息していたかのようです。むしろ、地球人よりも地球に住む資格があるのかも知れません。
散々暴れ回った挙げ句に地球の微生物にやられた火星人には猛省を促したい。
さて、彼らはパトロール中の警備隊ロボットを待ち伏せし、ロボットに誰何されると「ジュラル星人だ」と名乗って攻撃をするなど、正々堂々とした作戦展開ぶりであったため、雑魚キャラ的な立場の警備隊ロボットに一人がやられてしまったり、警備隊ロボットにサイレンを鳴らされた上に、ロボットたちと交戦状態となるなどのgdgdぶりです。
つか、ロボットにかまってないでタンク攻撃しろ。
ジュラル星人たちは宇宙船で逃げたものの、スカイロッドで現れた研に撃墜されます。
ラストシーンで、局長に礼を言われた研は、「今度はゆっくり見学に来ます。」と言い残すとそそくさと帰ってしまいますが、あの様子では二度と来ないでしょう。
タンクしかないし。
・今回のジュラル星人側の人的損害4人(トータル187人)
警備隊ロボットにやられたヘタレ一人を含む。
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